鉄道模型には幾つかの規格がありますが、Nゲージはレール幅が9ミリになっているもので、レール幅は軌間と呼ぶもので、縮尺としては1/148~1/160のサイズになります。
1/148~1/160になる理由は、国により縮尺が異なるからなのです。
日本では1/150になりますが、アメリカやヨーロッパ諸国においては1/160、イギリスにおいては1/148になります。
但し、これは実物の車両、鉄道会社の電車の縮尺であり、Nゲージの期間については全世界共通で9ミリになるので、日本製のレールを使う事も出来ますし、アメリカやヨーロッパ、イギリス、その他の国々で生産が行われているレールを鉄道模型のレイアウトに利用する事は可能です。
また、アメリカ製の蒸気機関車や電気機関車、客車などを日本の新幹線に連結して走らせる事も出来ます。
逆に、イギリスに住む人が、日本の蒸気機関車と母国の蒸気機関車を連結して鉄道模型を楽しむ事も出来るなど、縮尺サイズは国により異なるものの、レール幅は同じなのでどこの国の鉄道模型でも、Nゲージの規格品であれば良いわけです。
ちなみに、日本の中での鉄道模型は、住宅事情などの理由からもNゲージが主流になっています。
固定式レイアウトは発泡ボードなどのベースの上にレールや駅などのストラクチャーを固定しておくもので、Nゲージを好きな時に走行させることができるのでいつでも楽しめます。リアルなジオラマを製作するには良いのですが、置きっぱなしになる為ホビールームなどが必要になるので簡単にはできないでしょう。
分割式レイアウトは固定式を分割したもので、持ち運びや収納ができるので利便性があります。分割されたものを接続するには伸縮性のある専用のレールを使ったり、専用のボードを利用して行います。片づけることができるので邪魔にならないのがメリットです。
固定式と分割式を組み合わせた半固定式もあります。分割式のボードを利用したり、小さめのジオラマを利用して情景を再現する方法で、スペースをとらなくても楽しめるので、一般家庭向けといえます。
このようにいろいろな種類があるので、スペースを考えてプランを立てるのも鉄道模型の楽しみの一つです。
鉄道模型に欠かせないのが塗装のテクニックです。
塗装の基本としては使用する塗料の性質をよく理解しておく必要があります。
塗料の種類は使える溶剤によって大まかにラッカー系、アクリル系、エナメル系に分けることができます。
これらの塗料は、それぞれの性質の違いから使える素材や塗料同士の相性があり、どれでも自由に使えるわけではありません。
鉄道模型の制作では車両そのものやジオラマに配するあらゆる部分に塗装を施すことでよりリアルなものにすることができます。
塗料の中でもアクリル塗料は、比較的臭いもなくラッカーのように体に対する影響もなく安全です。
そのため模型作りでは、広く利用されています。
また、塗装する素材を侵すことも少なくあらゆる素材に塗布することができます。ただ、エナメル系の塗料の上に筆塗りすることはできません。
アクリル塗料は水性塗料と呼ばれることもあることから、塗料が乾燥する前なら水に溶けるため使用後の筆や皿を水で洗うこともできます。
このため、水彩絵の具のような手軽さで模型の塗装ができ、悪臭もしないため子供から大人まで安心して使える塗料です。
下地塗装はもちろん、ウェザリングを施した模型のトップコートとしてもよく利用されます。